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滋賀のうなぎ料理屋かねよで「きんし丼」を食べよう!大津の本店を紹介します。

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土用の丑の日

土用(どよう)とは、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の約18日前までの期間のことを言い、丑(うし)の日とは、暦の日数を十二支で数えた時の丑にあたる日のことで、土用の丑の日とは、四立前の約18日の間にある丑の日のことを意味します。

 一般的には、土用の丑の日というと、夏の日のことを指して使われ、今年で言うと、7月21日8月2日がその丑の日にあたります。

今日は、そんな土用の丑の日に食べたい滋賀の銘店「かねよ」について紹介したいと思います。

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京阪大谷駅にやってきました。

京阪大谷駅は、京都駅からだと山科で乗り換えて、約17分くらいで到着します。

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駅を出ますと、早速アピールされているのが、かねよの看板。

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矢印を頼りに徒歩4分の距離を歩いて向かうと、

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なんだか立派な建物が出現しました!

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お金持ちの人のおうちのようにも見える店舗の佇まい。

一般家庭だと表札のあるその位置には「かねよ」と書かれたお店の名が掲げられていました。

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中に一歩入ると、日本一のうなぎと銘打たれたモニュメント。かねよは、明治5年創業のかなりの老舗のお店です。

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また、かねよの敷地には、屋内だけでなく、広い広いお庭のスペースがあり、訪れる人を楽しませてくれます。

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このように、鯉なんかもいて、まるで、ちょっとした自然公園でした。

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池を渡ると胡蝶蘭。こちらは、新しく増改築されたエリアです。

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こちらのスペースは、さすが新しくできたスペースだけあって、お手洗いもモダンでスタイリッシュでした。

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庭の設えは、結構作り込まれており、このようなアイテムや、

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石像なんかもありました。

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こちらは、大津絵の鬼が石像にされたものなのですが、近くで見るとちょっと西郷さんみたいだなって思ってしまいました。なので、寄りの写真も1枚!

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さて、そんなこんなでひと通り庭の冒険を終えたので、待合室に戻ることにしました。

(あ、あと、部屋に案内された後に、気付くことになるのですが、こちらのお庭、お客さんのお部屋に向う店員さんの動線でもあるので、あまりうろちょろするとお店の人の迷惑になる場合があるので、注意です。)

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こちらが待合室です。

待合室の扉の前に、順番待ちのための名前を書く紙があります。

来店したらまずこちらに名前を書きましょう。素晴らしいお庭に惹きつけられますが、ぐっと気持ちを抑え、先に記入します。

まぁ、もっと言うと、事前に予約しておくのがベストです。

予約なしで行った私は、軽く40分くらいは待ち時間を過ごしました。

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待合室には、待つ人を楽しませるコーナーがいくつかあります。

こちらは、かねよ来店記念スタンプ。

鰻の台紙が可愛いなと思ったので、1枚押して記念にいただきました。

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こちは大津絵。この他にも額縁の展示はいくつかあります。

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こちらは、待合室から見えるお庭。

さっきのお庭とはまたエリアが隔たれた場所にありました。井戸もありますね。

どんだけ広いんだって思いましたΣ(゚Д゚)

見ごたえある〜。

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さて、案内いただいたのは、こちらの個室。

旅館の1室のようなお部屋に案内いただきました。

案内される場所には、大部屋もありますが、私は、このような個室に案内していただけました。ただ、ここだけが特別なのではなく、このようにはなれのように個室になっているテーブルは、いくつかありました。

ちなみに、こちらは、別に特別料金を払ってとか、オーダーしてとかではなく、特注なしの普通の席です。空いたところから案内されているので、このようにたまたま個室に当たることもあるようです。

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個室の入り口には、石の階段があり、

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玄関みたいなところもあって、設えには、こんな提灯が。

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掘りごたつになったテーブルに、

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ちょっと外に出るっていう時のためのサンダル。

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部屋の角には違い棚。

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違い棚には店員さんを呼ぶための内線も。

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ふぅっと座って、部屋から見える景色をゆったりくつろぎ、見たならば「あれ?今日、旅館に来てたんだっけ?」という錯覚に陥ります笑

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あまりのもてなしに、一瞬、自分が今どこで何をしているのか混乱してしまいそうなくらなのですが、今日は、鰻、鰻を食べ物屋さんに食べに来たのです!

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注文は、こちらのタッチパネルから行えます。ただ、各お部屋には、専属の店員さんが付きます。

店員さんは、最初に部屋で挨拶してくださいます。とっても丁寧な方でした。

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最初にご準備くださったのは、こちらの食事用の紙シート。

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パターンは、2種類あるそうで、1つは、かねよ創業の物語がイラストを使って漫画形式で書かれたものでした。

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その名もかねよ物語。

店主のビジネスの才が素晴らしく、少し大げさですが、ちょっとしたビジネス書でした笑

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こちらは、桜湯。ピンクのお上品なジャパニーズウェルカムドリンクです!

祝の場では、お茶の代わりに出されることもあるとか。お茶が、お茶を濁すというごまかすという意味の慣用句に使われることから、祝の場では忌み嫌われることがあるからだそうです。へぇって感じですね。

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はい、そうこうしているうちに、お料理が来ました!

こちらは、たぶん1番オーソドックスなメニューの「きんし丼」です。

うなぎの肝のお吸い物とお漬物が付いて税込2,530円。ハイソなお昼ごはんです。

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卵3個が使われただし巻きはインパクト大ですね。タレは、創業以来追いたしされてお店の味が継承されているのだそうです。甘さが抑えられ、濃すぎず、薄すぎず、ちょうど良い味加減なところが特徴とのこと。

いっぱいよそわれていて、盛りだくさんで食べられなかったらどうしよと心配しましたが、美味しくってどんどん食べられました!

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ちなみに、箸置きの写真です。

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ひっくり返すとかねよの文字も。

なんかいいなぁと思ったので、パシャリ。

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食事から、場の空間から、店員さんのもてなしまで、すっかりかねよを堪能して、店舗を出ました。

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かねよの店舗の外は、しばらくかねよ関連の建物が連なっており、かねよロードが続いています。

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うなむすび!なんか気になる商品ありました。

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おっと、こちらには、鰻モチーフの飛び出し坊や。

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別の角度から見ると、鰻飛び出し注意の標識なんかも。

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こちらには、顔出し看板。

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さらに、さらに、うなぎ注意の標識も。

実は、密かに標識の上には鰻の人形もいたりするという凝りよう。

なんでも、かねよのお店の人がこういった遊び心が大好きで、いろんなアイディアを考えては、作って、お客さんを楽しませてくださっているとか。

私が嬉しがって写真を撮っていると、かねよの店舗の周りで警備をしてくださっている警備員さんが教えてくださいました。

警備員さんも一人のクルーとして、警備の任だけでなく、お店のことも語れはるなんて、かねよという店舗のもてなし力の高さを感じました。

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こちらは、鰻の鯉のぼり。

「鰻のぼり」と言いましょうか。ぴろぴろっとなる感じは、鯉よりも鰻モチーフの方がしっくりくるなと思いました。

逢坂の関

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また、かねよから1、2分歩いたところにあるのは、

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こちら、逢坂の関。

中山道と東海道が通る関所で、不破関、鈴鹿関とともに、三関とされる関所です。

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逢坂の関というと、百人一首の蝉丸の歌「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関」で有名ですよね。

まさに、その「あふ坂の関」がこの逢坂の関なのです。

ちなみに、有名なのは、蝉丸ですが、百人一首では、他にも、清少納言や三条右大臣の歌でも逢坂の関は、詠まれています。

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石碑も建てられていました。

が、関所ぽいところは見当たりませんでした。なので、ここは、ありったけの想像力で想いを馳せることにします(๑•̀v•́)و

県内は、このように歴史的に興味深いと思われる場所でも、このように超絶あっさりとされていたりします。

蝉丸神社

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 こちらは、蝉丸神社です。こちらも、かねよから徒歩2分ほど。場所的には、かねよよりも大谷駅に近い位置にあります。

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また、この蝉丸神社は、近くにある関蝉丸神社の上社と下社と3社合わせて蝉丸神社と総称されることもあるそうです。

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せっかくなので、立ち寄ります。

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こちらは、蝉丸神社と蝉丸自身について書かれた案内板。ここで、衝撃だったのは、蝉丸が天皇家出身だったということです。そして、あの盲目の琵琶リスト「琵琶法師」がイコール蝉丸だったというのも初知りでした!

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これまで蝉丸については、百人一首で坊主の印象があったため、出自や家柄などは考えたがことなく、何となく世捨て人かなくらいにしか思っていませんでした。

また、坊主めくりでの、他の人の札を奪うという効力から、ちょっとずるいパーソナリティの人物という勝手なイメージがありました。なので、蝉丸についてのこの案内板での情報は、とても発見がありました。

あと、何気に、蝉丸のお姉さんのことについても書かれていますが、くせっ毛で世を捨てなきゃならないなんて平安時代も大変やったんやなと思いました。

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改めて歴史って面白いなと今得た知識に満足しながら、 拝殿へ。奥には本殿も見えます。神社の敷地はこれで終わりで大分こじんまりしているっちゃあそうなのですが、ちょっと立ち寄るにはちょうど良いと思いましたし、何より蝉丸について知ることができた新情報が面白かったなというところです。

最後に

 土用の丑の日には鰻。この日に鰻を食べるという習慣がある人もない人も、この夏は、ぜひ、栄養価の高い鰻を食べて暑い夏を乗り切ってみませんか。

お休みの日の参考に!

ちなみに、逢󠄀坂山のかねよが本店ですが、京都の新京極の方にも店舗があったりします。

▼本日のお立ち寄りポイント

(すべて大谷駅から徒歩10分圏内)

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